冷静に



台本の初稿が上がり、物語の大枠がはっきりしてきた。
同時にライブの全体像も見えてくる。


ライブは前半、後半の二部構成でいく。
せっかくの飲食ができる会場だ、ドリンクだけでなくフードも楽しんでもらって、よりリラックスしてもらいたい。それが、作品を楽しみやすくなるコツだと思う。


第1部は、シネマイム・パラダイス。
既存ネタはもちろん、新作も持っていきたい。
ライブハウスという環境をフルに使い、音響、照明の効果を合わせ、普段のイベント会場やストリートでは見られない構成のシネマイムを披露したい。
第2部は、物語のあるシネマイム。
ここに、先日まで書いていた台本が使われる。
ノスタルジーというキーワードに、今度は役者たちに向き合ってもらおう。
そしてなにより、マイムを使いつつ演技をするという、 難解な作品に挑んでいかなくてはならない。
怖くもあるが楽しみのほうが強い。稽古が始まったせいで少し気が上がっているのが分かる。こういうときになにか出鼻をくじかれると一気に停滞しかねない。冷静に。


しかし台本が上がっただけでは、まだ一息つけない。
稽古を進めながら、新作シネマイムを3つと、物語の中で使われるシネマイムを4つ作る。
10月になれば宣伝活動も本格化するだろうし、じっくり稽古や作品づくりできるのは実は9月なのかもしれない。スロースターターではいけない。一気に全力疾走までもっていく。ただ、季節の変わり目で、自分もだけど、メンバーの体調も気になる。
このところ涼しい日が続いていて、夏が終わりつつあるのが分かる。
往く夏を惜しむ気持ちは毎年抱くけど、ノスタルジーに囚われていた今年は、何か違う感じだ
まだ、熱気をもって作らなくては。